2012年2月アーカイブ

「家計の見直し相談室」 賢い働き方とは

 

いつも、ご愛顧くださいまして、ありがとうございます。

 

家計の見直し相談室 のWebサイトを運営しております、

FPの国際ライセンス CFP(R)認定者の松本です。

 

私が登録している専門家サイトにおいて、

よく質問されている家計に関する事項の一つ、

「どうすれば損をしない賢い働き方ができるのか。」について、

私見を書かせていただければと思います。

 

現時点において施行されている制度を前提として、

書いていくことになりますので、ご了承ください。

 

主たる働き手がサラリーマンの夫であり、

妻は被扶養配偶者の家事従事者のケースで、

妻がパート労働者として働かれることを念頭にして、

考えていきたいと思います。

 

現行の制度においては、

住民税が非課税になるのは、年収100万円未満。

所得税が非課税とされるのは、年収103万円未満。

 

社会保険関係を見ていきますと、

保険者の側で被扶養配偶者として認められたケースで、

年収が130万円以上になることが見込まれない場合には、

妻は夫が加入している健康保険の被扶養者となり、

保険料を負担する義務を負うことなく、

さまざまな医療についての給付がなされることになります。

 

健康保険と同様に、国民年金法の定めにより、

国民年金第3号被保険者に該当することになりますので、

国民年金保険料についても、支払う義務を負いません。

 

これらの要因がありますので、

妻がパート労働者になられる際には、

面接時に、扶養の範囲内で働くことを申し出て、

時給や週あたりの出勤日数、1日あたりの労働時間など、

労働条件を決めて、就労されることになると承知しています。

 

夫の扶養に入りながら、パート労働者として勤務されることが、

果たして、表題にある「賢い働き方」になるのかどうか。

 

個別具体的な事情を考慮せず、

一般論として書かせていただくとするならば、

疑問符を付さざるを得ないように考えています。

 

理由を挙げていきます。

 

最も損をする働き方は、年収が130万円ちょうどの方。

この事について、異論をはさむ余地がないように思われますが、

その視点は可処分所得に焦点を当てた結果です。

つまり、社会に出て働いていることについて、

もっと焦点を当てられてもいいような気がするのです。

 

勤務先における人間関係に直面し、

よくない関係が生じた場合に対応する力がついてきますし、

その対応力が活かされる場面は、思いの外、多いように思えます。

 

夫が直面している人間関係はもとより、

お子さんたちの人間関係を理解するうえで、

自らが体感されていることを参考にすることができますので、

表層的になりがちな理解の仕方ではなくなるように思えるのです。

 

妻自らが社会保険の被保険者となって、

社会保険料を納付することになれば、

被扶養配偶者には給付対象外とされている、

出産手当金や傷病手当金についても、

支給要件を満たせば支給されることになります。

 

老後の生活資金である老齢年金に、

スポットを当て過ぎているようなところがありますので、

簡単に書かせていただくならば、被保険者となることによって、

業務外で一定の障がい者に認定されれば、

障害基礎年金の上乗せで、障害厚生年金を受給することができます。

 

社会保険は、保険料を労使折半することになっていますので、

障がい者になった場合の保険料を会社側が半額負担してくれている。

そのように考えることもできるわけなのです。

 

世帯年収を増加させることにも着目していただきたい点です。

 

年収130万円未満にこだわり過ぎることによって、

世帯年収を増加させる機会を失っているように思われてなりません。

働けるときには、うんと稼いで貯めておかれる。

そのほうがいいと考えています。

 

最後になりますが、

男女共同参画社会の実現に寄与していただきたい。

 

そのような観点からも、ご自身の働き方について、

お考えになられてもいいのではないでしょうか。

 

個別具体的なご事情を、

それぞれの方々がお持ちであることは、重々承知しております。

 

ここに書かせていただいたことを、何らかの参考にしていただき、

そのうえで、あなたにとっての賢い働き方をお考えになる。

そのきっかけになっていればと思っております。

 

今回のコラムは、ここまでにいたします。

 

時節柄、くれぐれも、お体ご自愛ください。

 

家計全体を見直すことによって、

暮らしを見直すきっかけになる場合があります。

家計の見直し時において、お困り事が生じた場合には、

お気軽に、ご連絡、ご相談いただければと思っております。

 

今後とも、

「家計の見直し相談室」 を、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

お読みくださいまして、ありがとうございました。

 

 

 

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